億万長者トレーダー軍団「タートルズ」200億円稼いだ秘密に迫る!

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伝説のトレーダー集団「タートルズ」の物語を、もっと気軽に楽しめるようにまとめました。彼らがどうやって誕生し、どんな訓練を受け、どんな方法で稼いだのか?そして、解散後に成功した人とそうでない人を分けたものは何だったのか?一緒に見ていきましょう!

「タートルズ」って何?

「タートルズ」っていうのは、1980年代にシカゴの先物取引で大活躍していたリチャード・デニスっていうカリスマトレーダーが仕掛けた、トレーダー育成の大実験から生まれた集団のことなんです。

「トレーダーって、生まれつきの才能がないとダメなの?それとも、訓練すれば誰でもなれるの?」っていう議論がきっかけで、この実験が始まりました。

結果は…なんと、トレード経験ほぼゼロの素人たちを、大金を稼ぐプロトレーダーに育て上げることに大成功!

育ての親、リチャード・デニスってどんな人?

リチャード・デニスは、特別なお金持ちの家に生まれたわけでも、コネがあったわけでもない、普通の家庭の出身です。

高校時代に初めて株を買ったときは、残念ながら失敗。

でも、シカゴマーカンタイル取引所でアルバイトをしたことがきっかけで、トレーダーの世界に足を踏み入れることになります。

まだ若かったので、お父さんに代わりに取引をしてもらっていたっていう面白いエピソードも。

大学では哲学を専攻し、特に「経験から学ぶ」っていう考え方に影響を受けたそうです。

大学を出てからは、シカゴに戻ってトレーダーとして大成功!24歳で10万ドル、25歳になる頃にはなんと10億ドル以上もの資産を持つ大富豪に!

その後は、自分の会社「C&Dコモディティ」を立ち上げ、あの有名な投資家、ジョージ・ソロスのお金も運用するほどの大物になりました。

タートルズ育成プロジェクト

その驚きの内容は、

1983年、デニスは友達のビル・エックハートと、「トレーダーは訓練で育てられるのか?」って話で盛り上がりました。

デニスは「育てられる!」って信じてて、エックハートは「生まれつきの才能だよ」って思ってたんです。そこで、実際に素人を集めて訓練してみることに!

This is one of the original ads Richard Dennis used to recruit the Turtles. For more information see Michael Covel’s book the Complete TurtleTrader.

新聞に「4万ドルを2億ドルにした秘密のトレード方法教えます!未経験者大歓迎!」っていう広告を出したら、なんと1000人以上も応募してきたんだとか!

そりゃそうですよね、大成功してるデニスが直々に教えてくれるなんて、またとないチャンスですから。

選ばれたのは、様々なバックグラウンドを持つ20数名(営業マン、警備員、料理人、先生、MBAホルダーなど)。

ほとんどがトレード未経験で、女性もいました。

彼らはデニスたちから、債券、通貨、原油、トウモロコシなど、あらゆる市場の取引に必要な知識を、たったの2週間で叩き込まれたんです!

訓練が終わると、一人当たり100万ドル(当時のレートで2億円以上!)の運用資金が与えられ、儲けの15%がタートル本人、85%がデニスに入るっていう契約で、いよいよ実際のトレードがスタート!

タートルズのトレード環境と、シンプルだけど効果的な手法

タートルたちの仕事場は、広々とした空間に質素な机と椅子があるだけのシンプルな場所。

服装も自由で、リラックスした雰囲気だったようです。

彼らのトレードは、「ルールを守る」「やり方を徹底する」っていうのをすごく大事にしていました。中でも一番の教えは、「常に練習して腕を磨くこと」

自主性と責任:最初の2週間みっちり訓練を受けた後は、デニスたちが常にそばにいるわけではなく、自分たちで考えて取引するスタイル。
定期的なフィードバック:週に1回、2時間のミーティングで、1週間の取引を振り返ったり、質問したりする時間がありました。
遠隔監視とチェック:デニスたちはタートルたちの取引を細かくチェックしていて、ルールを破ってたら電話で注意することも。
記録と反省:すべての取引を記録し、その理由をちゃんと書くことが義務付けられていました。これは今のトレーダーがつけてるトレードノートと同じですね。

※画像はイメージです。

タートルズのトレード手法は、テクニカル分析だけを使った、トレンドフォロー型と呼ばれるものでした。毎日のニュースとか経済指標に振り回されることなく、ひたすらチャートと数字だけを見て、冷静に判断してたんです。

具体的な方法としては、「S1」と「S2」っていう2つのシンプルなルールを使っていました。

S1:過去20日(または4週間)で一番高い値段を更新したら買い、過去10日(または2週間)で一番安い値段を下回ったら売る。
S2:過去55日(または11週間)で一番高い値段を更新したら買い、過去20日(または4週間)で一番安い値段を下回ったら売る。
損切り(損失を確定させること)のタイミングは、「ATR(アベレージ・トゥルー・レンジ)」っていう指標を使って決めていました。

リスク管理も徹底していて、1回の取引で失ってもいいお金は、持ってるお金の2%までっていうルールがありました。

大成功からの解散、そしてそれぞれの道

タートルズの実験は大成功!4年間で、年間の儲けが100%を超える教え子も出てきました。

これは、同じ時期の株価指数(S&P500)の成績を大きく上回る、とんでもない数字です。

でも、1988年、デニスは突然実験の終了を宣言。

理由ははっきりとは分かっていませんが、当時のデニスの運用成績が悪くなっていたことが関係していると言われています。

解散後、タートルたちの道はバラバラに。自分のファンドを立ち上げた人、個人トレーダーとして独立した人、トレードの世界から完全に足を洗った人など、様々でした。同じ訓練を受け、同じ方法を学んだのに、成功する人とそうでない人に分かれたのです。

成功の分かれ道:テクニックだけじゃない大切なこと

タートルズの中で一番成功したのは、ジェリー・パーカーという人物。彼の成功は、トレードの腕だけじゃなく、「ビジネスセンス」、つまり事業を成功させるための考え方や実行力があったからだと言われています。

成功する企業家に共通する特徴として、

周りの目を気にしない
動じない
リスクを恐れない
人を巻き込むのがうまい
自立心がある
新しいことに挑戦する
とにかくエネルギッシュ
自分を信じている
などが挙げられます。

パーカーは、タートルズ時代から「いつか自分もデニスみたいに稼ぐぞ!」って思ってたそうです。

この強い自信と野心が、彼を成功に導いたんですね。

この話から分かるのは、トレードでずっと儲け続けるためには、テクニックだけじゃなく、自分自身の考え方や、環境に合わせる力もすごく大切だってこと。

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※書籍:伝説のトレーダー集団 タートルズの全貌

この話が、タートルズについてもっとよく知るためのきっかけになれば嬉しいです!

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